円キャリートレード


円キャリートレード 【えんきゃりーとれーど】

知恵蔵2013の解説
円の金利現在海外通貨と比べて格段に低い。日本銀行景気下支えのために超金融緩和策を続けているためだ。こうした、低金利の円を調達(円借り)して、外国為替市場米ドルや豪ドルといった金利の高い通貨に替え、その国の株式債券などに投資運用する取引を円キャリートレードという。金利差益や投資運用益が見込める。円借り取引とも呼ばれる。円を売って、高金利の外貨を買うため円安要因になる。投資家は最終的には調達した円を返済しなければならない。円を調達して米ドルで運用していて再び円資金に転換する場合、円安ドル高になっていたら、為替差益も入る。企業個人が既に保有している円資産を外貨に交換して運用するのも「広義」の円キャリートレードとされている。なかでも存在感を増しているのが、個人が少ない元手多額の外貨を売買し、金利差に応じた差益を稼ぐ外国為替証拠金取引(FX)で、大きな円安圧力となっている。担保として預ける証拠金の数百倍もの金額を取引できるが、為替が大きく変動した場合のリスクが大きい。円キャリートレードの定義はあいまいなうえ、調達した円資金にどの程度レバレッジがかかっているかが不明であるため、実態をつかむのは難しい。日本の投資家による対外債券投資なども加えて、その規模は40兆円程度との推計もある。政府日銀による円売り・ドル買い介入も広い意味で円キャリートレードの一種といえる。介入して得たドルを主に米財務証券で保有。結果的に低利の円を調達してドルに替え、相対的に高金利のドルで運用しているからだ。