為替市場は歴史的に見ると、株式動向よりも、金利などの市場との相関が強く、株高=当該通貨高の関係がそれほどきれいには当てはまらない


QE3終了と為替相場への影響

では、そうしたQE3の縮小から終了への動きが、外国為替市場にどのような影響を与えるのであろうか。実はこれが相当に複雑である。

本来は、QE3の縮小・終了という金融引き締め施策は、当該通貨にとって大きな買い材料となる。市場にジャブジャブに供給されていた通貨の流れが抑えられるということであり、また、引き締めを実施するような状況というのは、その国の経済が堅調である証左でもあることから、金融引き締め=通貨買いというのは比較的自然な動きである。

ただ、今は例外的に株と為替の相関がかなり高くなっている。為替市場は歴史的に見ると、株式動向よりも、金利などの市場との相関が強く、株高=当該通貨高の関係がそれほどきれいには当てはまらない。しかし、5月後半からの株安ドル安円高の流れの中で、市場は株売り=ドル円の売りという動きをシステマチックにこなしていることも事実である。

金融引き締めは、株式市場にとっては売り材料であり、実際QE3縮小議論が高まったときにダウが売りこまれる等の局面もあったことから、QE3縮小の思惑強まる→株が売られる→ドル安という流れが発生する局面も見られた。そうした意味では、売り買い材料の交錯した非常に反応が難しい問題である。

いずれにせよ今後縮小への思惑が高まってくるにつれて、市場は相当不安定な動きとなることが予想されるだけに、注視して動向を見守っていきたいところである。