VQ待つFX
よく動く時間帯は以下の3つ。
・ 東京時間 : 午前9時~午前11時
・ 欧州時間 : 午後2時~午後6時
・ NY時間 : 午後8時~午前0時
ボリンジャーバンドを見て2σのラインが角度なく横ばいのときは値動きの少ないレンジ相場。このとき、BBandは低い水準で横ばいになっているはずだ。
逆に値動きが大きくなってきたとき、ボリンジャーバンドのラインは上下に大きく開いていく。
BBandはこのときググっと右上がりになる。この形になっていたらBBandのシグナルは青ランプ、OKだ。
ただ、VQが鳴り、BBandが右上がりになってもまだえつこさんは、エントリーしない。
次に見るのは「ADX」。値動きの強さを示すテクニカル指標で、ADXの値が大きいほど値動きの勢いは強いということになる。
「VQが音を鳴らしたら、BBandとADXの角度を見ます。この2つがともに横ばいから45度以上の角度で右上がりになっていたら値動きの勢いが強まってきたと判断してエントリーします」
BBandやADXは値動きの強さそのものを示す指標。為替レートが上がっていても下がっていてもBBandやADXは右上がりになるのでご注意を。
■取引しなくてもドルストレートは見ること
このやり方、えつこさんのなかではかなり手応えがあるようだ。
「3月は負けたのが2回だけ。テクニカルはこれで完成されたかなと思うんです。ユーロの上昇とか、わかりやすかったですから。
ユーロ/米ドルと米ドル/円も上がって、その2つの合成通貨のユーロ/円も大きく上がって、ファンダメンタルズでもユーロを支援するようなニュースが出たり…」
合成通貨…? また聞き慣れない言葉が出てきたが…
また聞き慣れない言葉が出てきたが、為替の主戦場であるインターバンクで取引されるのはユーロ/米ドルや米ドル/円といったドルストレート(※)の通貨ペア。
それ以外の通貨ペアは、米ドルの絡んだ2つの通貨ペアから合成されることが多い。ユーロ/円であれば、「米ドル/円+ユーロ/米ドル」といった具合だ。
つまり、ユーロ/円を取引するとき、ユーロと円、それぞれの対米ドル通貨ペアを見ると、より詳細に分析できるというわけ。
(※編集部注:「ドルストレート」とは米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)
■「3+1」で確認すれば精度が上がる
「ユーロ/米ドルが上がっていて、米ドル/円も上がっていたら、ユーロ/円は勢いよく上がりやすいんです」
ここでもやはりキーワードは「待つ」。
ユーロ/円だけを見ると、「勢いが出たはずなのに…あれれ?」となりがちだが、合成元であるドルストレートの2通貨もあわせて3通貨を同時に見て、動きが一致するのを待つことで、より精度を高めることができるのだ。
「あとはファンダメンタルズも気をつけます。マーケットが動くときはだいたい何かきっかけがありますから。ニュースを見て、そのニュースが示唆する方向とチャートの動きが一致していることを確認するんです」
■2社のニュースを同時に見られて便利なFX会社
3通貨の値動き+ファンダメンタルズの方向が一致したら条件はオールクリア。
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